サガリバナ Barringtonia racemosa (サガリバナ科 サガリバナ属
 沖縄での仕事の合間、半日ほど時間をいただいた。公園でも歩いてみるか、と那覇の奥武山公園に行って見た。サガリバナが植えてあったが、残念ながら花がすでに散っていた(朝の8時)。こんなことであれば、ホテルで朝食を食べる前に出てくるべきであった。
 サガリバナはマングローブ林の最も上流側に生育するとされるが、残念ながら自生のものは見たことがない。花は6月から7月の夜間に咲く。沖縄の夏ははじめてであったので期待していたのだが。花弁は4枚で非常に多数の長い雄しべがある。ネムノキの花と似ているが、近縁のフトモモ科の植物の花と似ているといった方が適切なのかもしれない。50cm以上ある長い花序の根元のほうから咲くようで、ひとつの花序で数日は咲くのであろう。すでに大きな果実もあったので、かなりの長い期間、花を見ることができそうである。マングローブ林の構成種であるので、この果実も水散布なのであろう。
サガリバナ Barringtonia racemosa
花が落ちてしまった花序しおれた花
花が落ちた跡と蕾雄しべと花弁
地面に落ちた花果実の長さは5cmほど
サガリバナの葉葉の裏面
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